土壌汚染とは

汚染物質の人への影響

土壌に有害化学物質がある場合、以下の3パターンで、人への健康被害が考えられます。

  • パターン1:重金属などが土埃として口から人体に吸収!
  • パターン2:汚染された地下水を飲んでしまう!
  • パターン3:VOC(揮発性有機化合物)が揮発して口から人体に吸収!

工場や、商業施設、住居として利用している場合に、敷地内での従業員や来客者、
居住者に被害のおそれがある時には、対応が必要となります。
また、近隣の井戸水に被害が生じる場合にも対応が急務となりますので、当社までご連絡ください。

特定有害物質とその影響

分類 特定有害物質の種類 人体への害
第一種特定
有害物質
(VOC)
四塩化炭素 発がん性
1,2-ジクロロエタン 頭痛、嗜眠、不眠、吐気、嘔吐
1,1-ジクロロエチレン 発がん性
シス1,2-ジクロロエチレン 発がん性
1,3-ジクロロプロペン 皮フ障害
ジクロロメタン 眼に対する刺激
テトラクロロエチレン 不眠、記憶力低下、歩行障害、手指の知覚低下、発がん性
1,1,1-トリクロロエタン 精神活動障害、胃腸器官系障害、中枢神経系への障害
1,1,2-トリクロロエタン
トリクロロエチレン 心臓衰弱、発がん性
ベンゼン 発がん性
第二種特定
有害物質
(重金属)
カドミウム及びその化合物慢性毒性(腎臓障害、骨粗鬆症)、呼吸困難、発ガン性
六価クロム化合物腎・肝臓、増血系、中枢神経系の障害、発ガン性
シアン化合物細胞呼吸困難
水銀及びその化合物胃腸器官と中枢神経に障害、その他精神症状
セレン及びその化合物(過度の摂取による)全身倦怠、脱毛、爪の変色・脱落、発がん性
鉛及びその化合物(急性の場合)四肢の麻痺、顔面そう白、嘔吐、下痢、血便、脈類、腎障害を起こし1~2日で死亡
(慢性の場合)疲労,頭痛,四肢の感覚障害,けいれん,排尿障害
ヒ素及びその化合物あらゆる経路で強い毒性を示し、中毒症状を起こす(嘔吐、下痢、栄養失調、動脈硬化、脳梗塞等)
フッ素及びその化合物皮膚、眼、粘膜への刺激
ホウ素及びその化合物下痢、嘔吐、(慢性的な)眼の刺激症状、咽頭痛、咳
第三種特定
有害物質
(農薬)
シマジン
【2-クロロ-4,6-ビス(エチルアミノ)-1,3,5-トリアジン】
発がん性
チオベンカルブ
(N,N-ジエチルチオカルバミン酸S-4-クロロベンジル)
中程度の毒性
チウラム
(テトラメチルチウラムジスルフィド)
咽頭痛、咳、痰、皮膚の発疹
ポリ塩化ビフェニル
(PCB)
発がん性
有機リン化合物 中枢神経に影響、発がん性